HDEラボの桜井です。
五月病の季節ですが、我々の新製品開発は続いています。
詳しくはここを見てもらうとして、本日は仕事柄たまにやる「実マシンに入ってるLinuxの仮想化」を解説したいと思います。
#隣のメンバーが役に立つと言ってくれたのでw
五月病の季節ですが、我々の新製品開発は続いています。
詳しくはここを見てもらうとして、本日は仕事柄たまにやる「実マシンに入ってるLinuxの仮想化」を解説したいと思います。
#隣のメンバーが役に立つと言ってくれたのでw
必要なもの
- Linuxが動作している実サーバ
- NASなどの仮想マシン保存用のディスク領域
- qemuに含まれるqemu-imgコマンド
- VMware(Player、Server、Workstation、Fusion)
qemuのインストール
qemuのインストールは、32bitOSじゃないとコケます。下記の手順で問題はないと思います。ただし、今回必要なのはqemu-imgコマンドのみなので、このコマンドだけコンパイルできればどうでもいいのですが。
# ./configure # make # make install
nfsでNASをマウントする
恐らくnfsでディスクをマウントするのが一番楽なのではないかと思います。下記のようにマウントします。
# mount サーバのFQDN:/パス /マウントするローカルのパス
ddコマンドでハードディスクを丸ごとイメージ化する
ハードディスクをイメージ化するには、ddコマンドを使います。複数のディスクを使用している場合は、それぞれイメージ化します。
ちなみに、最近のマシンだとディスク容量が大きいので、めちゃめちゃ時間かかります。夜中に走らせるとか、外出前にやるのが効果的ですw
# dd if=/dev/hda of=/マウントするローカルのパス/ファイル名.img
qemu-imgでVMware形式に変換する
最初にインストールしたqemu-imgを使って、ディスクイメージを変換します。# qemu-img create 変換元イメージ -O vmdk 変換先イメージ.vmdk
vmxファイルを書く
VMwareの仮想マシンとして動作させるための設定ファイルは、自分である程度書かなければなりません。下記は簡単なサンプルですが、場合によりまちまちです。
設定ファイルは、拡張子を「vmx」として保存します。
#!/usr/bin/vmware config.version = "8" virtualHW.version = "4" ide0.present = "TRUE" ide0.virtualDev = "lsilogic" memsize = "256" ide0:0.present = "TRUE" ide0:0.fileName = "変換先イメージ.vmdk" ide1:0.present = "TRUE" ide1:0.fileName = "auto detect" ide1:0.deviceType = "atapi-cdrom" #floppy0.fileName = "/dev/fd0" Ethernet0.present = "TRUE" displayName = "jtis-test-230" guestOS = "rhel4" priority.grabbed = "normal" priority.ungrabbed = "normal" floppy0.startConnected = "FALSE"
VMwareから起動する
上記で記述した設定ファイルをVMwareから開くと、VMwareで起動できるようになります。VMwareServerの場合は、「Home」タブ→「Open Existing Virtual Machine」→「Browse..」ボタンで選択します。
あとは、サーバを起動させて、場合によってはハードウェアの再スキャンなどを行います。
※必要に応じて"/etc/sysconfig/network-script/ifcfg-eth*"にあるMACアドレスの記述を削除する必要があります。
以上ですが、お役に立てれば。
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